大人でも記憶をすることが苦手だという人は多くいるのではないでしょうか。
勉強をするときに、覚えなくてはいけないことがたくさんあり、なかなか記憶として定着せずに苦労した経験があることでしょう。
人によっては、幼い頃から脳のトレーニングをしていたり、脳の発達が早い人など、記憶することが得意だという人もいます。
しかし、ほとんどの子どもも大人も記憶をすることが苦手だと言うことでしょう。
また、暗記が苦手な子どもは同時に、勉強が嫌い、苦手であることがほとんどです。
そこで今回は、暗記が苦手な子どもが暗記を得意に変えるためにはどうしていけば良いのかという点をお話していきます。
子どもも大人も記憶に残ることは同じ

記憶に関して言えば、子どもも大人も記憶に残ることはだいたい同じと言えます。
どのような出来事が記憶に残りやすく、どのような生活をしていれば記憶することができるかという点は、年齢問わず一緒なのです。
実際にどんな内容であれば、人は記憶することができるのでしょうか。
記憶するには“感動”と“頻度”
記憶に残りやすいと言われているのが「感動」と「頻度」です。
簡単に言えば、自分の感情や記憶に対して、印象が強ければ強いほど記憶として定着しやすいということです。
よく歴史を覚えるときに「良い国作ろう鎌倉幕府」などという語呂合わせで覚えたりしますよね。
このような語呂合わせは、覚えやすいよう印象に残りそうな言葉やフレーズを作っているのです。
先週月曜のご飯は覚えていますか?人の名前も毎日会えば自然と覚える
あなたは先週の月曜日に何を食べたのか覚えていますか?
昨日、一昨日のことであれば覚えている人もいると思いますが、なかなか先週と言われると思い出せないものです。
仮に先週が誕生日で、食べたものが記憶に残っているという印象的な出来事があれば別です。
何気ない日常を過ごしている場合に、それが記憶に定着することは少ないですが、人の名前のように毎日のように会う人であれば、覚えようと意識せずとも名前を覚えることができます。
「頻度」とはそういうことで、何度も繰り返し言葉や名前を聞いていると自然と記憶に定着していくのです。
小さいことでも“できた”と思える関わり
人は何か自分の中でできることが増えていくことで、それが自信や経験となり成長をしていきます。
それが大きな目標であれば、成長は大きいかもしれませんが、たとえ小さな目標であっても「できた」という実感をすることが大切です。
子どもと関わっていくときでも、これはすごく大切なことで、子どもが小さな「できた」の積み重ねができるような関わり方を見つけましょう。
できたと思える事が小さな感動につながる
「できた」という実感をすることで、達成感を抱くことができます。
達成感は人に「感動」「嬉しい」「楽しい」「自信」などを与えてくれます。
この感情を得ることは、人に自己肯定感を与え、成長とモチベーションの向上に繋がっていきます。
この感情を日常で何度も感じさせることで「感動」という感受性を高める効果が出るため、対人関係も良好にできる力が身についていきます。
できた事を繰り返し行うサポートが大事
大人であるあなたは、子どもの「できた」という経験を繰り返しできる環境を作ってあげるサポートが大事になってきます。
子どもの頃は、基本的に周りの大人から環境を与えられることがほとんどです。
その環境が、子どもにとって成長できる場所であるかどうかが重要になってきます。
また、環境次第で子どもが精神面に負担を抱えるケースもあります。
だからこそ、子どもの「できた」という経験を繰り返しできるような環境のサポートをしてあげるように意識していきましょう。
暗記を苦手から得意に
暗記が苦手な間は、基本的に勉強が苦手な子どもがほとんどです。
しかし、記憶の定着のために感動と頻度を意識して暗記が得意になるように子どもを育ててあげましょう。