不登校になってしまう子供はどの時代にも存在するのが実情です。
その不登校の子供にもさまざまな特徴と対応方法が変わってきます。
自分の子供がどんなタイプに分類され、どのように対応していくべきなのかを分からないまま接していくのはリスクがあることでしょう。
子供の接し方を知っていくためにも、今回はその不登校の子供の6つのタイプをご紹介します。
6タイプの子供
不登校になる子供のタイプは6つに分けることができます。
不登校になりやすい子の特徴
不登校になる子供の一般的な理由は「学校に行きたくない」と何かしらの原因があってなることです。
自分に自信が持てない、居場所がないというのが主な理由になります。
次に、細かく6つのタイプに分けご紹介します。
不登校児のタイプ分け
6つのタイプは以下の6つです。
- 息切れタイプ
- 学校生活タイプ
- 発達の遅れタイプ
- 甘え・依存タイプ
- 無気力タイプ
- 分離不安タイプ
この6つのタイプがあり、だいたいの子供が複数のタイプに当てはまります。
タイプ別の特徴
1.息切れタイプ
極端な考えを持ち、几帳面でこだわりが強いです。
以前は手に掛かる子供ではなかった子が急に学校に行けなるケースです。
親の期待に答えたいという気持ちを持った子供が、何かに打ち込み失敗してしまったことで、罪悪感を感じ学校に行かなくなり更に罪悪感を感じてしまうところがあります。
2.学校生活タイプ
学校で居場所がなく一人ぼっちであったり、勉強についていけなくなってしまうタイプです。
友達と喧嘩をした、いじめにあった、先生とうまくいかないなどの理由を抱えています。
3.発達の遅れタイプ
精神的に幼く、極端に苦手な教科があるタイプです。
学力の成長が遅く、周りと合わなくなっていきます。
好きなことは好んでやるが、比較的マイペースなのも特徴です。
4.甘え・依存タイプ
甘やかされて育った人が多く、直ぐに親に甘えてしまい、がまんすることができず内面的に未熟な子供です。
プライドが高く、協調性に欠ける一面もあります。
5.無気力タイプ
何事にも無気力で、学校に行く意味を感じていない、罪悪感を持っていないタイプです。
学力的な不安がない子供が多く、元々学校を休みがちであったり意欲が低いのが特徴です。
6.分離不安タイプ
母親と離れることが不安に感じてしまう子供です。
特に小学生の低学年に多く、学年を重ねていく毎にこの傾向は薄れていきます。
共働きの家庭や母子家庭の子供が多いと言われています。
タイプ別対応方法
1.息切れタイプ
息切れタイプの子供は、何かを期待してしまうとそれを叶えられずに罪悪感を感じてしまいます。
そのため、期待をするのではなく認めてあげること、無条件に肯定してあげることが大切です。
「元気で生活してくれればいい」「学校に行かなくてもいいよ」というような気持で子供に接していくと良いでしょう。
ただ、反抗期のような態度を子供が取ってきたり、引きこもりがちになったり極端な行動をすることがあります。
長い目で見て、親として愛情を注ぐと良いでしょう。
2.学校生活タイプ
学校生活での問題は早めに解決することができます。
友人、先生との関係においても何か問題が起きたときに、人間関係は早めに解決した方が良いです。
喧嘩するにも早めに仲良くした方が良く、時間が掛かれば掛かるほど修復するのに時間がかかります。
長いと精神的にもどんどん廃れていってしまうので、早めに解決できるように子供の変化に常に気を配りましょう。
3.発達の遅れタイプ
子供の性格や興味のあるものを把握した上で対応方法を考えていきましょう。
極端に苦手な教科があることが多いので、そこに対しての対応を親と教師で相談するか、塾など学校以外の環境で対策しましょう。
後は、興味のあることと得意なことを伸ばしてあげることも大切になります。
4.甘え・依存タイプ
少し嫌なことがあれば学校を休みたがるような甘えがすぐに出るタイプの子供はすぐにこれが治ることはありません。
時間をかけて、精神が大人になっていくのを辛抱強く待ちながら、教育をしていくと良いでしょう。
指摘をしていくというよりかは、良さを理解し伸ばしてあげる、見つけてあげることが大切です。
また、友人関係でのトラブルが起きやすいところもあるので、そのときは都度大人が対応していく必要があります。
5.無気力タイプ
無気力ゆえに、しばらく放置してしまうと引きこもりになってしまう可能性があります。
無気力になってしまうには原因があることがほとんどで、その背景を探っていき、幹力になってしまった環境を変えていく必要があります。
原因によくあるのは「部活などで挫折や失敗を繰り返してしまい生きる理由を見失っている」「両親が不仲で、楽しい将来が見えず人生がつまらないものに感じている」などです。
その背景に応じて、子供への対応方法を考えていくと良いでしょう。
6.分離不安タイプ
可能な限り柔軟に対応することで、子供を安心させてあげることが大切です。
登下校を一緒にしてあげるなど、家で過ごしているときに甘えさせるなどの行動が大切です。
甘やかせて大丈夫なのかと心配になるとは思いますが、子供も常に甘えているわけではなく、甘えることに段々飽きてきたりと、母親への甘えは次第に抜けていきます。
長い目で見て子供の成長とともに母親離れをしていくのを待ちましょう。
自分の子供を理解して正しい対応を
子供の特徴、タイプを理解して正しい対応をしていきましょう。
子供を変えるよりも親のあなたが行動を変え、理解を深めることで子供が不登校から立ち上がることができるようになります。
正しい対応方法を知り、子供の将来を信じて時間をかけて子供を見守ってあげましょう。